水俣病事件、地球環境、NGO

2011/02/04

試行 Attempt

 1月27日の贈呈式が行われた朝日賞に医師の原田正純氏、大佛次郎賞に渡辺京二氏と、水俣病患者支援運動に係わりのあるお二人の名前があったのは、喜ばしい出来事だった。
 渡辺京二氏は、1月3日の地元紙に「だが、全面的に経済化し、経済の拡大にのみ命がかかっているような今日の社会から、どうすれば脱け出せるのか。これはなかなか難しい宿題なのである。しかし、一遍に解けなくても、少しずつ解いて行って、解けたところから形にしてゆけばよいのではないか。いろんな試みがありうると思う。むろん、実行可能な試みである。私は八〇歳であるから、いまさら夢なんかもたない。ただ試行は続けたい。試行しているうちにお仕舞いになれば、それが一番だ。」と結んだ随筆を寄せられていた。
 八〇歳でも試行を続ける気持ちに勇気をもらっている。

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2009/09/14

「怨」に込められた人々の思い

相思社からの案内メール転載。

皆様

明日9月15日(火)のNHK教育「知る楽『歴史は眠らない』」に水俣病歴史考証館が登場します。

「歴史は眠らない」は「漢字」について取り上げるシリーズです。

・・・漢字と水俣病にどんな関係が?

第3回のテーマは「常用漢字への軌道」、
取り上げる漢字は「怨」、
そう、「怨」と言えば水俣病患者運動の象徴です。

漢字学者の円満字二郎さんと相思社職員の永野三智が、蒸し風呂のような考証館で長時間のロケ(!)。
患者の浜元二徳さんが語る怨の旗のお話も収録されています。

「漢字」という新しい切り口で、水俣病を再発見してみませんか?

■ 放送予定 ■

知る楽・歴史は眠らない 第3回・常用漢字への軌道
NHK教育
9月15日(火)10時25分~10時50分

再放送:翌週火曜日5時35分~6:00

■ NHK教育「知る楽」ホームページ
 http://www.nhk.or.jp/shiruraku/index.html

■ 番組説明(同ホームページより)

日本が高度経済成長をおう歌していた1970年。漢字の世界を揺るがす、ある象徴的な事件が起きる。水俣病患者や遺族が“怨(えん)”の一字が染め抜かれた黒いのぼりを掲げて、チッソの株主総会に乗り込んだの。“怨”は当時の当用漢字表に含まれておらず、使用が制限されていた漢字だった。しかし、新聞の見出しや記事に頻繁に使われ、強烈なインパクトとともに日本中に流布された。その背景には、もはや当用漢字にとらわれない自由な表現を求める人々の増大があった。「怨」に込められた人々の思いを通して、高度成長期を経
日本人の意識の転換期を見つめる。

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2009/03/14

与党「救済法案」に対する緊急声明への賛同を

財団法人水俣病センター相思社からのメール案内転載

皆様

先日配信させていただいた与党の「水俣病被害者の救済及び水俣病問題の
最終解決に関する特別措置法案」について、多くの方から感想をいただき
ました。
http://www.soshisha.org/kanja/2009kyuusai_houan.html

これにつきまして、水俣病患者の緒方正人さんから緊急要請を
いただきましたので、配信させていただきます。

緒方正人さんは、この「水俣病救済法案」を見過ごすことはできない、
抗議の意志を表明したい、同じ思いの方が多数いると思うので、
多くの方に呼びかけて、賛同いただける方の名前を列記したい、との旨を
伝えてこられました。

以下の声明文案は緒方正人氏の作成によるものです。
声明の趣旨に賛同いただける方は、
「”緊急”共同声明に賛同する」旨と、氏名(肩書き※)を記して
ご返信ください。

締め切りは3月19日の午後3時です。
声明発表は3月20日です。その際に名簿を掲載させていただきます。

※肩書きはご自身の判断でかまいません。

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"緊急"共同声明(緒方正人文案)

 今般、政府与党の水俣病問題プロジェクトチーム(与党
PT)は、未認定患者救済策と称して、「チッソ分社化と
三年後の水俣病発生地域の指定解除を主たる内容とする特
別措置法案」なるものを今国会に提出すると発表した。
 しかしそれは、一見患者救済と言う美名体裁をとってい
るが、その正体はいよいよ加害者たちによる水俣病事件の
幕引きを画策するものであると断じなければならない。
 そもそも、原因企業チッソの本社と収益事業子会社を切
り離す「分社化」とは、加害責任から逃亡する為に本社を
替え玉として清算事業団化し、後日これをも解体するとい
うものである。その一方、切り離した事業会社グループは、
生き残って企業活動によって利潤追求を続けるからくりで
ある。
 これは、明らかに公然たる「偽装倒産計画」であると糾
弾しなければならない。さらに、このような邪悪な意図に
よる「指定地域の解除」は、今日なお続く水俣病事件の被
害実態に照らし断じて許される事ではない。
 折しも、今から三十六年前の昭和四十八年の本日三月二
十日は水俣病患者、家族による第一次訴訟の判決が下りた
忘れられない記念の日である。
 この時、熊本地方裁判所は、原告の多年に渡る計り知れ
ない病苦と苦難に満ちた尊厳からの訴えに応え、原告の全
面勝訴とした。
 一方、被告のチッソに対しては、責任逃れの主張をこと
ごとく退け、昭和三十四年の見舞金契約については、「公
序良俗に反する」と指弾し、その企業体質と罪悪性を厳し
く批判し、判決は確定したのである。
 今回、またしても公序良俗に反する分社化と地域指定解
除を、こともあろうか立法化する策動は、チッソと政府与
党、さらに環境省をはじめ国、熊本県が一体となって水俣
病封じ込めを目論むものである。
 私達は、水俣病事件の加害者らのこのような横暴かつ不
当な真実の歪曲に断固として抗議し、撤回を要求するもの
である。

右、声明する。

平成二十一年三月二十日  連名者一同


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2009/01/26

久しぶりの水俣行き

久しぶりの水俣行き
久しぶりの水俣行き
久しぶりの水俣行き
袋地区から不知火海をのぞむ。帰りに道の駅たのうらでエビ玉丼でランチした。

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2009/01/25

NHK「その時歴史が動いた」第349回 1/28放映は必見

チッソ付属病院の院長だった故・細川一氏の言動は、公害病の原因企業の中にあって数少ないプロフェッショナルだったといえるだろう。

わが会社に非あり 〜水俣病と向き合った医師の葛藤(かっとう)〜
放送日/平成21年1月28日(水)22:00〜22:43 総合
スタジオゲスト/有馬澄雄(水俣病研究会)
番組内容/
工場排水が原因で発生した病、水俣病。患者が企業を訴えた裁判の決め手は、内部事情を知る企業の付属病院医師・細川一の証言だった。高度経済成長の時代、企業の利潤と日本の経済発展の陰で苦しみ続けた水俣病患者。細川は企業と患者の間で悩んだ末に、患者側の証人として証言することを決意。細川の残した言葉や関係者の証言、裁判記録などから、企業人、医師、そして一人の人間としての葛藤(かっとう)と決断の軌跡をたどる。

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2008/09/29

水俣病訴訟を支える会発足

 1948年から1960年生まれの水俣病被害者9人が昨年10月に国・熊本県・チッソを相手取り損害賠償請求訴訟を起こした。本日、この訴訟を支えるための組織結成の呼びかけ集会が開かれた。
 水俣病が公式確認されたのが52年前の1956年。政府が公害認定ししたのが40年前の1968年。この間、食品衛生法が適用されず被害の拡大が防止されなかったし、チッソが排水路を変更し不知火海全域に被害が拡大された。また、2004年の関西訴訟最高裁判決のように何度も国・県の責任が認められながら、当の悪党どもは今もって被害を顕在化させないことに腐心している。今回、声を上げた人たちは、まさに生まれながらにして放置されてきた。
 いうなれば、水俣病事件とは食中毒事件である。疑わしい原因が確認できた段階で必要な手立てを講じておれば、ここまで多くの被害と救済に長い年月を強いられることはなかった。
 今、食の安全が大きな問題になっているように、何の罪もない人がある日突然被害者になってしまうのである。倫理観のない加害者、そしてその暴走を止められない行政。今の中国を嗤う資格が過去の日本にも現在の日本にもあるといえるだろうか。
200809292045001
200809292045000

 

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2008/09/20

胎児性患者世代の水俣病訴訟支援集会

第二世代訴訟 第4回口頭弁論 9月29日(月)16:30 熊本地裁 16時から裁判所前で門前集会

水俣病訴訟支援集会 9月29日(月)18:30 くまもと県民交流会パレア9階第1会議室

http://sosyousasaeru.cocolog-nifty.com/blog/2008/09/post-7106.html

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2008/08/21

関さんの森のことがTV放送された

8月21日、テレビ朝日の「ワイグスクランブル」で、『関さんの森』のことが放送されたので、見た。無理やり公平を取り繕おうとするコメンテーターの発言は苦笑ものだったが、映像は正直に松戸市の頑迷ぶりを伝えていたと思う。
それにしても役人という輩は、手続き・手順さえ踏んでいれば、それで自分たちはすべて正しいという思考しかできないのだろうか? 他のプランや結果ということについて考えようとしていないのが、不思議だ。しかし、本質を見失うこと、公金を非効率に使うことに長けた、こういう自家撞着の連中はどこの自治体にもいる気がする。

http://homepage3.nifty.com/matsudo/seki/seki.top.htm

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2008/08/18

千葉県松戸市の「関さんの森」を守れ

水俣病センター相思社からのメルマガ転載

(中略)
こんなさなか、東京・葛飾区に隣接する千葉の松戸市で、住宅地の中最後に残された貴重な森を、道路建設(市道)のために取り上げる「土地収用法」の手続きが開始されたという知らせに、さらに吃驚仰天しています。
(中略)
関係者の方々がメールで抗議を呼びかけていらっしゃいますので、転送させていただきます。ご協力お願いします。

※よろしければこちらもご覧ください。
「関さんの森を育む会」

地権者の関さんご姉妹が市に出された抗議文です(以下転載)
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 2008年7月25日に松戸市は都市計画道路予定地の「強制収用の手続きに入った」との会見をおこない、そのことが7月26日の朝刊各紙に掲載されました。
 地権者である私ども(関 美智子・啓子)は、道路開通を断固拒否しているわけでなく、環境への悪影響を最小限にした道路づくりを、市民と行政とが知恵を出し合うことによって実現する過程にあると認識していました。市との対話を継続して、妥協点をさぐっている段階で、市側がこれを一方的に打ち切って、強制収用の手続きに入ったことに驚き、残念でなりません。
 私たちの父は、屋敷林を、自然体験の機会の減少した子どもたちのために開放し、さらに、子どもとおとなの運動場を市に提供してきました。私たちは、その父の気持ちを引き継ぎ、庭も梅林も、子どもたちの教育のために、加えて、高齢者や障がい者のケアの場として、おとなの生涯学習と憩いのために開放してきました。父のころから一貫した松戸市への協力に対する松戸市側の対応が、公共的な利用に供されているゾーンの強制収用であ
ることは、まことに悲しく残念に思います。
 多様な緑地がひと塊りになり豊かな生態系が維持され、子どもとおとなの学習と健康に役立つ公共的な場が、作り出されています。そこには歴史的、文化的遺産も蓄積されています。一方的に話し合いを断つことなく、この環境への悪影響をできるだけ少なくした道路づくり、すなわち、環境との調和を実現する21世紀型の創造的な、歴史に新たな一歩を刻むような道路づくりに向けた話し合いを継続していただきたく願っております。どうぞ
よろしくご検討のほどお願い申し上げます。
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抗議の宛先です(以下転載)
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7月21日の「関さんの森エコミュージアム設立記念シンポジウム」では、520名の参加者を得て成功裏に終わりました。お世話になりました。
ところが、7月25日、松戸市は都市計画道路予定地の「強制収用の手続きに入った」との会見をおこない、7月26日の朝刊にこのことが新聞各紙に掲載されました。
ついては、お願いです。まずは、下記に抗議の手紙・FAX・メール等をお願いしたいのです。

松戸市長 川井敏久様
郵便番号 271-8588 松戸市根本387-5 松戸市役所
FAX 047-366-2301 メール mcmayor@city.matsudo.chiba.jp

松戸市都市整備本部建設担当部道づくり課様
郵便番号 271-8588 松戸市根本387-5 松戸市役所
電話番号 047-366-1111(代表) FAX  047-363-3200(代表)
メール info@city.matsudo.chiba.jp(代表)
道づくり課への直通電話等もあります。
電話 047-366-7373 メール mcmichidukuri@city.matsudo.chiba.jp

内容はオマカセですが、関さんの森の価値に触れ、強制収用ではなく、話し合いによる解決を求めるような主旨でお願いできたらと思います。
道路については、議会のほとんどが道路開通賛成ですし、市民の中にも開通を望んでいる声があるのも事実です。
こちらは、道路開通を断固拒否しているわけでなく、環境への影響を最小限にして通すことを認めています。
現在、市との対話を継続して、妥協点をさぐっている段階で、市側はこれを一方的に打ち切って、強制収用の手続きに入ったわけです。
短い文章でけっこうです。ぜひぜひ、お願いします。

なお、朝日新聞の記事には、収用法の対象になったのは、「関さんの森」隣地とあります。
たしかに、当初寄付した屋敷林1.1haの部分は、道路は通りませんが、道路予定地は環境学習・自然体験等で活用されている地域で、むしろ屋敷林部分よりも最近は利用価値が高くなっています。このことから、私たちはこの部分を含めた全体を「関さんの森エコミュージアム」として位置づけています。ここの部分に道路が貫通しますと、この地域の生態系や環境はもちろん、学習・体験等で大きなダメージを受けるため、私たちは地下案や迂
回案を提案しているところです。
道路問題に関するパンフレットも作りましたので、以下のリンクをご参照ください。
http://homepage3.nifty.com/matsudo/seki/ecomuse1.html
http://homepage3.nifty.com/matsudo/seki/ecomuse2.html
http://homepage3.nifty.com/matsudo/seki/ecomuse3.html
以上、暑い日が続く中、お忙しいところ恐縮ですが、よろしくお願いします。

水俣ではここ数年産廃場問題で揺れ、ようやく鎮まったところで、千葉・松戸で森を壊そうという動きがあるのだとういう。しかも、永年市に貢献してきた市民に市が仇で返すというのだから、つくづく始末が悪い。
ところで地権者の関啓子さんは、一橋大学の教授で地球市民論が専門とされている方だが、個人的な縁もある。四半世紀以上も昔の学生時代の話だが、当時非常勤講師であった先生のロシア語の授業を受けていた。のんびりとした第三外国語のクラスで学生は10人足らず。教室を出て喫茶店で授業を行ったり、前期と後期の2回、みんなでロシア料理の店へ行った思い出がある。
http://www.soc.hit-u.ac.jp/faculty/seki_k.html
http://www.soc.hit-u.ac.jp/~kseki/
そういうご縁もあるので、森のことでは少しでも力になりたい。


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2008/08/07

どっちもどうかしている

中国国内でもギョーザ中毒が発生していたという、回収製品の再流通というズサンさ、そのことが日本政府にも伝えられていたにもかかわらず、発表が1ヵ月以上も経ってという変な配慮というか秘密主義。どちらの国民もないがしろにされている。水俣病事件も元はと言えば大規模な食品中毒事件。疑わしい原因を絶たずに放置したことが、取り返しのつかない被害につながった。それと変わらない。

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