« ユニフォームで生まれる新記録考 | トップページ | 派遣という働かせ方は見直しを »

2008/06/09

終身刑の是非

6月8日の朝日新聞オピニオン面「耕論」欄の「終身刑是か非か」は、考察にあたってさまざまなデータが盛り込まれていて役立った。本欄では3人の識者が持論を述べている。一人目は、死刑廃止の受け皿として終身刑が必要という立場。二人目は、排除すれば安全というのは幻想として死刑も終身刑も不要という立場。三人目は、元刑務官の経験から処遇困難な受刑者を増やすとして死刑は残して終身刑は不要という立場。

着目したデータは以下の通り。
・無期懲役は10年経てば仮釈放が可能になるが、それが適用になるのはごくわずか(07年例:3人/1670人)。平均収監期間は25-32年。
・受刑者一人当たりにかかる食費・光熱水費等経費は年間50万円。医療費や火葬・埋葬費も考慮しなければならない。
・一人の死刑囚を担当する刑務官の労力や精神的負担は、(刑務官の感覚として)一般の受刑者の50人分相当以上。
・死刑制度の存続を支持する世論は80%以上。

他に数値化しづらいこととして、死を待つだけの人生の中での更生の可能性、釈放の可能性がない人生の中での更生の可能性、という問題がある。
さらにいえば死刑の廃止論議と合わせての終身刑議論もある。

凶悪事件が起きた翌日でもあるけれども、いまはまだ安易に結論は出せないというしかない。

|

« ユニフォームで生まれる新記録考 | トップページ | 派遣という働かせ方は見直しを »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/84238/41478291

この記事へのトラックバック一覧です: 終身刑の是非:

« ユニフォームで生まれる新記録考 | トップページ | 派遣という働かせ方は見直しを »