グーグル論評本から2冊読んだ
グーグルを書名に冠した書籍を最近よく見かける。そんな中から竹内一正著『グーグルが日本を破壊する』(PHP新書、2008年、720円+税)と岡本一郎著『グーグルに勝つ広告モデル』(光文社新書、2008年、720円+税)の2冊を読んだ。
前者の竹内本は、グーグルの社風を真正面からとらえて描いているのが、印象に残った。邪悪さや恣意性が企業の成長とともに垣間見えることに、著者は危惧を抱いているようだ。最後にグーグルに勝る日本の次世代検索技術「なずき」に期待を寄せる姿勢を明らかにしていた。
後者の岡本本は、既存マスメディアの特質を独自の考察で明らかにし、その対照としてのインターネットあるいはグーグルのモデルを浮き彫りにしているのが、面白かった。一口に言えることは、グーグル自体は何の変哲もない企業ということだ。とにかく情報を整理し尽くすことだけに動いている企業であって、何か知的生産を行っているかというと、そうではない。空虚な集合体が強さを持つ不思議さを覚える。反面、これは中にいると継続的に働いても面白みのない仕事ではないかという気がした。


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コメント
どうも初めまして。本の書評をふらふら検索していたところ
ここに辿り着きました。
amazonのレビューでも良いのですが、結構ヤラセも多いですからね。
個人のブログの方が結構、信用できたりします。
広告業界の人間ではないワタクシには、横文字の専門用語が結構、しんどかったのですが
それでも1時間くらいで読了することができました。
一番面白かったのは音楽の話で、中世のクラシックがあれば、最新の音楽が必要ないというところ。
音楽以外でも過去のコンテンツが最新のコンテンツより勝ってしまうと
クリエーターは必要なくなり、コンテンツをまとめる人間が求めれれてくるのかも。
まぁ、それも夢がなくて寂しい気もしますが(苦笑)
ではでは、また遊びにきますね~
投稿: ゆきんこ | 2008/06/14 11:02
過去のコンテンツと現代のクリエイターが競わなければならない部分は、確かにその立場にいる方には相当のプレッシャーでしょう。同じような関係性が、競技スポーツにおける記録や将棋の棋譜にも見て取れます。水泳でスイマー本人よりスピード社の水着や将棋でプロ棋士よりボナンザに注目が集まるように、何か人から離れた部分が新しさを作る時代になってますね。
投稿: テルセキ | 2008/06/17 09:04