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2007/12/13

渡辺清著『海の城』

中学生時代に読んだこの本の書名をついこの前まで思い出せずにいたら、『世界』(2008年1月号)の澤地久枝氏と佐高信氏の対談シリーズ「世代を超えて語り継ぎたい戦争文学」の最終回で、取り上げていたのでやっと思い出すことができた。戦艦に所属する少年兵の目から見た戦争を描いた作品だ。強烈な印象が残っているにもかかわらず、吉村昭の『戦艦武蔵』と混同してしまっていた。
肉弾を交えることはない戦場、艦艇という密なる空間での陰湿な人間関係、いったい何のために誰と戦っているのかわからなくなる戦争のもつ必然的な愚かさ・偽りの正義を描いている。ここに描かれた時代を実体験した世代がせっかく残してくれたメッセージを紡いでいく価値がある。

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