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2007/05/01

憲法を手中にしている主権者たるか

 4月30日の朝日新聞の「この人、この話題」欄に、憲法記念日に寄せて山室信一氏が登場し、現憲法が当時の政府の自主的判断に基づいて確定したエピソードを紹介している。それによれば、押しつけ論に配慮したマッカーサーは、憲法施行に先立って吉田首相に憲法を施行後2年以内に自由に改正できる権限を与えていたという。実際、それを受けて1948年6月以降、国会内や民間に検討のための研究会が設置されて見直しがなされたものの、政府は改正の意思がないことを表明、施行2周年の49年5月3日に自主的判断によって現憲法のまま確定したということである。
 制定当時の主権者である国民はほとんど戦争体験者であり、反戦・厭戦の世論が大勢を占めたことは間違いない。いくら日々の生活に困窮していたとはいえ、押しつけられたという思いは抱かなかったのでなかろうか。山室氏も指摘しているが、国民が主権者でなかった帝国憲法こそがもろに押しつけ憲法であった。
 ありもしない日本国憲法押しつけ論をもってし、主権者をないがしろしにした憲法を押しつけようとしている風潮を覚えざるを得ない。

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