« 映画「善き人のためのソナタ」を観た | トップページ | きょう読んだ本2冊 »

2007/04/01

森村泰昌「美の教室、静聴せよ」展を観た

 なかなか楽しい美術展である。熊本市現代美術展で開かれている森村泰昌氏の「美の教室、静聴せよ」展を文字通り“聴いて”きた。タネ明かしをすると、入口に入るとまず携帯音声プレーヤーが手渡され、「美の教室」森村泰昌校長の授業を肉声で聴かされるのだ。ホームルームに始まり1~6時限目までみっちり各10分は聴かされ、最後は修了テストまである。解答用紙を提出すると、修了証までいただける趣向となっている。
 作家が伝えたいことをここまで徹底的にやろうというのだから、受ける側もある程度耐性が備わっていないといけない。言っておくが、お子様向けの展示会ではないので大人が単独で訪れることをお勧めする。
 森村泰昌氏の作品を知ったのは、かれこれ20年近く前になる。当時NHK教育テレビで写真家・篠山紀信氏が番組「NHK趣味百科 近未来写真術」で取り上げていたのだ(当時のテキストを所持していて、今サイトで調べたらもともと960円のが古本買取価格で1500円となっていた!)。それに載っていたベラスケスやマネに題材をとった作品は、この展示会にも出ていてすごく感動した。
 最近は、単に美しくスリ替わることだけでなく、もっとドロドロしたゴヤに題材をとっているのが印象深い。笑いに変える力を求めているようだ。おそらく二人に接点はないだろうが、現在の人間社会の描き方に浜田知明氏の作風を連想させた。
Morimuracover

|

« 映画「善き人のためのソナタ」を観た | トップページ | きょう読んだ本2冊 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/84238/14487106

この記事へのトラックバック一覧です: 森村泰昌「美の教室、静聴せよ」展を観た:

« 映画「善き人のためのソナタ」を観た | トップページ | きょう読んだ本2冊 »