« ロッソ4連勝! | トップページ | 大学4年の夏は何してたっけ? »

2006/07/30

朝日の連載「新しき富者」

朝日新聞の連載「分裂にっぽん 新しき富者」は、たいへん興味深い記事だった。
まず1回目の7/19の記事では、税金を極力払わないですむよう国を渡り歩く「永遠の旅人」(Perpetual Traveler)である富裕者を取り上げている。PT実践者に「競争による格差が活力を生み、金持ちが尊敬され、気兼ねなく豊かさを楽しめる」「地方都市に未来はない」「もう国は信じないし、自分のことは自分でやっていく」と言わしめ、記事は、「『公助』の支え手と期待された富裕層が日本脱出や租税回避に動く。自国での負担に納得が行く道はないのか」とまとめている。おりしも7/26に「ハリ・ポタ翻訳の松岡さん、35億円申告漏れの指摘」の報道が出て、国税当局も野放しにはしてないという意思がたまたまかもしれないが見えた形だった。
2回目の7/20では、日本人富裕層の資産「脱出」には、時に脱法もいとわないとされる海外金融機関の「ジャパンデスク」PB(プライベートバンキング)が影の指南役になっている、というの記事。3回目の7/22では、証券マンに営業してIPO株を入手して資産を膨らませるなどの「インナーサークル」の人々について(このときもたまたまだが、日経広告局社員の公告情報を悪用したインサイダー取引の報道が出たけど)。4回目の7/23の記事では、高所得の社員を節税対策のため、法人や投資事業組合を活用して社長にしてしまう手口の紹介となっていた。
要するに、富者から税金をふんだくるのが難しくなっているという危機感を煽る内容になっている。だが、富裕者が節税・脱税に頭を使うのは今に始まったことではない。基本的におカネが好きな人種なのだから。
これら納税倫理の危機感よりも、国債費は増える一方、地方交付税と社会保障費は減る一方の税金の使い道の方が数段危機感が強い。無駄な公共事業や対米交際費の方をなんとかする方向に目を向けたい。もう消費税率アップしか道はないかのような地ならし(これを“経済政策”と政権党は称しているが、確かにこれは“政治”ではない)が進んでいるように思えるのだが。

|

« ロッソ4連勝! | トップページ | 大学4年の夏は何してたっけ? »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/84238/11157790

この記事へのトラックバック一覧です: 朝日の連載「新しき富者」:

« ロッソ4連勝! | トップページ | 大学4年の夏は何してたっけ? »