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2006/01/12

巨大SCの弊害

 『世界』2006年2月号ネタをもう一つ。矢作弘氏・服部正弘氏による「市場略奪型ショピングセンターの規制を」で、巨大ショッピングセンターが立て続けに新規出店している熊本の中心商店街の衰退ぶりが紹介されている。熊本市の中心商店街1080店の売場面積は約18万平方m、年間売上は1700億円なのだそうだ。これに対して、その48.9%に当たる売り場面積と27.1%に相当する年間売上高になるイズミとイオン系の2店が、近年、完全に商圏が重なるに場所に出店した。それに限らず大型店の出店計画がある。
 こういう状況だと、都市がどう変わるか。中心市街地商店街が衰退し、空き店舗が埋まらなくなる。逆に郊外SC店周辺では交通渋滞が発生し、環境が悪化する。緊急車両の通行にも悪影響を及ぼすなど公共サービスの低下にもつながる。
 巨大SCのテナントは、企業における非正規労働者の使い捨てに似て、非常に定着が不安定だ。どんどん短期で入れ替えさせられる。逆にいえば取替えが効く全国展開の商店しか入れない。つまるところ儲かるのは、ディベロッパーだけということで、SC自体は安定した雇用の受け皿でもない。中心市街地にあるようなデパートの役割のように地域一帯の商店街への誘客効果もない。
 SCが元気にというのはサッカークラブだけにしてほしいな。
 

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