« ロッソ公認ディスプレー!? | トップページ | アジア一番圏プロジェクト »

2005/11/15

杉原志啓さんの仕事

同級生にして尊敬する9歳年上の友人、杉原志啓さんの新しい労作を紹介しておきたい。
takao1 一冊目は、杉原氏の師匠・故坂本多加雄氏の著作選集『近代日本精神史』(藤原書店、8820円)。@niftyBOOKSの内容説明によれば、「急逝した気鋭の思想史家の作品を精選。1巻は、丸山真男論、福沢諭吉論を始め、近代日本思想史の豊かな遺産を現代に甦らせた諸論考と、「言葉」を手がかりに大正以来の思想史を初めて一望してみせた「知識人」を収録。」とある。


takao2 二冊目は、同選集の2巻目『市場と国家』(藤原書店、8820円)。同じく@niftyBOOKSの内容説明によると、「2巻は、日本の来歴に基づいて初めて明らかにした天皇論、今日の「国家の存在理由」を真正面から明解に論じた国家論、歴史教育、外交など、時事的問題の本質に鋭く迫った時事評論を収録。」とある。故坂本氏といえば、一般には「新しい歴史教科書をつくる会」の理事での露出から同会の声のデカい連中のイメージにひとくくりにされて正当な評価を得られてないのではないかと思う。弟子の杉原氏としては、懐の深い師匠を世の中の浅薄な理解から解き放ちたかったのではないだろうか。ジャンルは異なるが、杉原氏の尽力で今年2月に出た坂本氏の著書として『スクリーンの中の戦争』(文春新書、830円)があった。

200cd ジャンル違いといえば、坂本氏が映画鑑賞巧者であったように、音楽評論家としての杉原氏の活躍も目覚しい。近刊で監修になるが、『ニュー・スタンダード (200CD)ロック&ポップスで聴くスタンダード』(学研、2205円)がある。これも内容紹介では「誰もが聴いたことのあるスタンダード曲を、リンダ・ロンシュタット、ロッド・スチュワートなどロック・ポップス界のスターたちがオリジナルとは別の解釈・録音で歌った「スタンダード再発見」ディスクガイド。」とあるが、見逃せない本である。知というものは対象が歴史であれ、映画・音楽であれ、出会うと、他者に刺激を与えてくれるものだと思う。


|

« ロッソ公認ディスプレー!? | トップページ | アジア一番圏プロジェクト »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/84238/7131159

この記事へのトラックバック一覧です: 杉原志啓さんの仕事:

« ロッソ公認ディスプレー!? | トップページ | アジア一番圏プロジェクト »